憧鉄雑感
第152回〈増大号〉 嗚呼! 英語診療!
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.1649-1651
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004854
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医師であれば誰しも経験することであろうが,英語診療というのはストレス以外の何物でもない。尤も,大学教授を筆頭に英会話能力抜群の医師も多数存在し筆者からみるとそれだけで瞻仰するところであるが,英語能力だけではなく時に外国人患者には想像を絶する要求をする畸人が存在するためである。筆者の勤務するクリニックは恐ろしいことに英語が通用する医院として紹介されているが,これは筆者の上司が英語ペラペラだったがための名残であり,それを頼りに時に外国人患者が来院する。筆者なんぞ皮膚科診療は勿論,近年寄る年波で日本語も怪しいが,優秀な医師が複数存在する我が職場でも何故か英語対応は筆者と相場が決まっており出鱈目英語で対応せねばならぬ。皮膚科の有難いところは,患者の皮膚症状は万国共通であり要は度胸だ。
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