憧鉄雑感
第92回〈増大号〉 思い込みの危険
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック,褥瘡・創傷治癒研究所
pp.1849-1851
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001677
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医師たるもの誤診をしてはならぬが,それが困難であるのは案外皮膚科医であるのかもしれぬ。初診時,診た瞬間に診断をつけることを求められるのは,かなり厳しくもありまた魅力でもある。他科の診療においては,検査結果を得る時間により軌道修正が可能であるが,皮膚疾患の場合特におなじみの再診患者では余程新たな視点で観察しなければ無理であろう。これは当然筆者がヤブ医者であるからであるが “後から診る医師が名医” との妙を得た言葉が存在するのは案外的を得ているのかもしれぬ。
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