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特集 壊疽性膿皮症の最新知見と実践的アプローチ
(症例報告)
皮膚潰瘍が右第1趾に限局した壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma gangrenosum localized to the right toe
寺田 七子
1
,
鈴木 琢
1
Nanako TERADA
1
,
Taku SUZUKI
1
1横浜総合病院,皮膚科(主任:鈴木 琢部長)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
足趾
,
皮膚潰瘍
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
足趾
,
皮膚潰瘍
pp.1601-1603
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004843
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80歳,男性。10カ月前に右第1趾後爪郭に出現した小結節より潰瘍が生じ,徐々に拡大した。細菌,真菌,抗酸菌感染症および循環障害は否定的であり,皮膚生検で悪性所見がなく,好中球主体の炎症所見を認めたため,壊疽性膿皮症と診断した。プレドニゾロン20mgの内服で潰瘍は徐々に上皮化し,漸減終了後22カ月経過した現在まで再燃を認めていない。足趾に皮膚潰瘍を認める壊疽性膿皮症はまれであり,国内外で8例が報告されている。足趾のみに限局した症例は自験例を含めて2例のみであった。皮膚潰瘍を認めた際は好発部位に症状を欠く場合でも壊疽性膿皮症を念頭に置いて精査を進める必要がある。
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