Japanese
English
症例報告
陰茎の潰瘍として初発した壊疽性膿皮症の1例
A case of pyoderma gangrenosum with penile ulcer presented as the first sign
佐藤 香織
1
,
長井 泰樹
1
,
草間 美紀
1
,
松下 哲也
1
,
江畑 俊哉
1
,
新村 眞人
1
Kaori SATO
1
,
Yasuki NAGAI
1
,
Miki KUSAMA
1
,
Tetsuya MATSUSHITA
1
,
Toshiya EBATA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
陰茎
,
壊疽性膿皮症
,
潰瘍性大腸炎
Keyword:
陰茎
,
壊疽性膿皮症
,
潰瘍性大腸炎
pp.610-612
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904027
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32歳,男性.1996年より潰瘍性大腸炎にて治療されている.2000年7月より下痢,粘血便が頻回となり,9月中旬から陰茎部に潰瘍,浮腫が出現した.近医で細菌感染症,単純ヘルペスウイルス感染症を疑い治療されたが軽快せず当科を受診した.その後,腰部,前腕にも潰瘍が出現し,壊疽性膿皮症が,また鑑別疾患としてFournier壊疽も疑われたため,入院しプレドニゾロン20mg/日より治療を開始した.40mg/日まで増量したところ潰瘍は上皮化し,陰茎の浮腫も軽快したため,プレドニゾロンを減量して退院となった.その後,再発はみられていない.潰瘍性大腸炎に伴う壊疽性膿皮症は数多く報告されているが,陰茎の潰瘍として初発したものは少ない.
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