特集 2019年の白血病診療―新たな武器を上手に活用するために
白血病の治療:新規治療薬の役割を含めて
慢性骨髄性白血病
木村 晋也
1
1佐賀大学医学部内科学講座血液・呼吸器・腫瘍内科
キーワード:
慢性骨髄性白血病
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
stop
Keyword:
慢性骨髄性白血病
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
stop
pp.2097-2101
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2097
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Summary
▪ABLチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)のimatinibによって,慢性骨髄性白血病(CML)の予後は劇的に改善された.
▪imatinib耐性や不耐容を克服するために,第二世代ABL TKIs(nilotinib,dasatinib,bosutinib)が開発された.
▪第二世代ABL TKIsもT315I変異には無効であり,T315Iにも有効な第三世代TKIの ponatinibが開発された.
▪一部の症例ではABL TKIを長期に中止でき,治癒も望めることが明らかとなった.
▪さらに多くの新規薬剤が開発中である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019