特集 小児・AYA世代がん診療の現在と未来
Ⅱ.造血器腫瘍の現在と未来
慢性骨髄性白血病
嶋 晴子
1
1慶應義塾大学医学部小児科
キーワード:
慢性骨髄性白血病
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
成長障害
,
treatment-free remission
Keyword:
慢性骨髄性白血病
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
成長障害
,
treatment-free remission
pp.927-930
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000580
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SUMMARY
▷慢性骨髄性白血病(CML)は小児ではまれな骨髄増殖性疾患である.
▷慢性期CMLの治療の第一選択はチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)である.
▷TKI治療反応不良な移行期CML,芽球期CMLは造血細胞移植の適応である.
▷治療中に病期進行がみられたCMLは非常に予後不良である.
▷TKIによる長期治療に伴う小児特有の合併症として成長障害がある.
▷長期TKI治療反応性良好を維持した慢性期CMLではTKIを中止できる可能性がある.
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