Japanese
English
臨床報告
イマチニブによる間質性肺炎を発症し,再投与を行ったgastrointestinal stromal tumor再発の1例
A case of interstitial pneumonitis related to imantib mesylate and successful GIST rechallenge
阪田 和哉
1
,
小塚 雅也
1
,
森 至弘
1
,
山本 正博
1
Kazuya SAKATA
1
1神戸労災病院外科
キーワード:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
イマチニブ
,
間質性肺炎
Keyword:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
イマチニブ
,
間質性肺炎
pp.439-443
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103014
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要旨:患者は78歳の男性で,2008年1月上旬からgastrointestinal stromal tumor(GIST)に対してイマチニブ加療を行っていた.同年2月下旬,受診の6日前から労作性呼吸困難が出現して受診した.CTで両肺野にスリガラス陰影と胸水を認めた.経過と併せてイマチニブによる間質性肺炎を疑い,内服を中止して入院し,経過をみたところ軽快した.残存腫瘍に対してイマチニブとプレドニン30mg/日を併用して投薬を再開した.経過は順調で,現在も投与継続中である.CT上腫瘍は認めず,肺炎の再発兆候も認められない.イマチニブによる間質性肺炎,さらに再投与した文献は少ないため報告する.
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