Japanese
English
症例
染毛剤の重合体が原因と考えられたアナフィラキシーの1例
Anaphylaxis thought to be caused by a polymer contained in a hair-coloring product
徳田 真優
1
,
三宅 智子
1
,
赤松 由規
1
,
前 琴絵
1
,
芦田 日美野
1
,
山﨑 修
1
,
森実 真
1
Mayu TOKUDA
1
,
Tomoko MIYAKE
1
,
Yuki AKAMATSU
1
,
Kotoe MAE
1
,
Himino ASHIDA
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Shin MORIZANE
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
キーワード:
接触蕁麻疹症候群
,
アナフィラキシー
,
染毛剤
,
アレルギー
,
重合体
Keyword:
接触蕁麻疹症候群
,
アナフィラキシー
,
染毛剤
,
アレルギー
,
重合体
pp.1483-1486
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004800
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
56歳,女性。美容師。自身の染毛後2時間で全身に膨疹が出現し,デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液点滴と抗ヒスタミン薬およびH2ブロッカー内服の加療歴があった。1カ月後,染毛後1時間で全身の膨疹,咽喉頭違和感,下痢と頭痛が生じ,デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液点滴と抗ヒスタミン薬およびH2ブロッカー内服で改善した。染毛剤によるアナフィラキシーの疑いで当院を紹介受診した。各成分でのオープンテスト,プリック・スクラッチテストはいずれも陰性であった。酸化染料と酸化剤の混合物のオープンテストでのみ45分後に膨疹が出現し,陽性と判断した。染毛剤の成分の酸化生成物によるアナフィラキシーの可能性を考えた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.