Japanese
English
症例
ヒル吸着が誘因と考えられる多形滲出性紅斑の青年男性例
A young male case of erythema exudativum multiforme occurring after a leech bite
前田 学
1
Manabu MAEDA
1
1八幡病院,皮膚科,郡上市
キーワード:
ヒル吸着
,
多形滲出性紅斑
,
青年男性
Keyword:
ヒル吸着
,
多形滲出性紅斑
,
青年男性
pp.1487-1489
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004801
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19歳,男性。5月末に山林で仕事中に左下腿にヒル吸着を受け,自らヒルを除去した。6月初旬に左大腿部に痒みを伴う紅斑が出現し,日ごとに四肢に拡大し,近医で加療するも不変のため,6月中旬に当科を受診した。左大腿部に瘙痒を伴う多形な浮腫性紅斑を認め,四肢,手背部にも同様の皮疹が散見された。発熱,倦怠感はなかった。IgE 1,700IU/ml。加療1カ月後,色素沈着を残して治癒した時点でヒル吸着の問診ができた。翌年5月中旬,山林作業中に左外顆部に2回目のヒルの吸着を受けて出血した。5月末より下腹部と鼠径部に前回と同様の多形紅斑が出現し,1週間後全身に瘙痒が生じ,2週間後には悪化した。蜂刺の既往はないが,2回ともハチアレルギー検査で,アシナガバチ,ミツバチ,スズメバチすべてスコア2であった。ヒル吸着後2回多形紅斑をきたしたまれな症例であった。
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