Japanese
English
症例報告
染毛剤によるアナフィラキシーショック
Anaphylactic Shock from a Hair Dye
河合 敬一
1
,
河合 享三
1
,
安野 洋一
2
,
芝崎 克美
3
Keiichi KAWAI
1
,
Kyozo KAWAI
1
,
Hirokazu YASUNO
2
,
Katsumi SHIBAZAKI
3
1河合医院
2京都府立医科大学皮膚科学教室
3久野病院
1Kawai Clinic
2Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
3Kuno Hospital
キーワード:
アナフィラキシーショック
,
染毛剤
,
接触蕁麻疹
,
交差反応
Keyword:
アナフィラキシーショック
,
染毛剤
,
接触蕁麻疹
,
交差反応
pp.803-807
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900151
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62歳,女性.美容院で毛染めを行っている最中に意識消失,ショック状態となった.救急車にて久野病院に運ばれ,まもなく回復した.スクラッチテストにて,染毛剤I液強陽性,paraphenylenediamine(PPD),Ⅰ液成分のnitroPPD,meta-phenylenediamine(mPD)にも陽性を認めた.また,Ⅳ型アレルギー性接触皮膚炎にて,交差性が報告されている種々の薬剤にてスクラッチテストを行ったところ,sul-famethizole,sulfalnethoxazoleにも陽性反応を認めた.Ⅰ型アレルギーにおいても,Ⅳ型アレルギーの接触皮膚炎と同様に交差反応を示すことが示唆された.
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