Japanese
English
症例
後天性表皮水疱症にエリテマトーデスおよび関節リウマチを合併した1例
Epidermolysis bullosa acquisita complicated by lupus erythematosus and rheumatoid arthritis
川端 公貴
1
,
瀧脇 道弘
1
,
国本 佳代
1
,
山本 有紀
1
,
岩田 慈
2
,
神人 正寿
1
Koki KAWABATA
1
,
Michihiro TAKIWAKI
1
,
Kayo KUNIMOTO
1
,
Yuki YAMAMOTO
1
,
Shigeru IWATA
2
,
Masatoshi JINNIN
1
1和歌山県立医科大学,皮膚科(主任:神人正寿教授)
2同,リウマチ・膠原病科
キーワード:
後天性表皮水疱症
,
水疱性ループス
Keyword:
後天性表皮水疱症
,
水疱性ループス
pp.1371-1374
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004754
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40歳台,女性。初診3カ月前から体幹と四肢に紅斑および水疱が出現した。徐々に増数拡大するため当科を紹介受診した。病理組織学的に表皮下水疱と,1M食塩水処理皮膚を用いた蛍光抗体間接法にて真皮側にIgGの沈着を認めたため,後天性表皮水疱症と診断した。プレドニゾロンおよびジアフェニルスルホン,さらにはコルヒチンの投与にて皮疹は軽快した。皮診出現後3年目にRaynaud現象とともに滑膜炎を有する関節痛が出現した。CRPや抗核抗体が陽性化し,抗DNA抗体も上昇した。関節リウマチおよび中間型あるいは全身性エリテマトーデスと診断し,メトトレキサートおよびヒドロキシクロロキンを投与した。当初の後天性表皮水疱症が水疱性ループスであった可能性について考察した。
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