Japanese
English
原著
血漿交換療法が有効であった後天性表皮水疱症
Succesful Treatment of Epidermolysis Bullosa Acquisita by Plasma Exchange Therapy
池嶋 文子
1
,
池田 志斈
1
,
吉池 高志
1
,
高森 建二
1
,
小川 秀興
1
,
児浦 純義
2
Ayako IKEJIMA
1
,
Shigaku IKEDA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
,
Kenji TAKAMORI
1
,
Hideoki OGAWA
1
,
Sumiyoshi KOURA
2
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2鹿児島市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
2Department of Dermatology, Kagoshima City Hospital
キーワード:
後天性表皮水疱症
,
血漿交換療法
Keyword:
後天性表皮水疱症
,
血漿交換療法
pp.1049-1054
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901040
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臨床および組織学的所見,さらに蛍光抗体法,免疫電顕,および免疫ブロット法にて確定診断した64歳,女性の後天性表皮水疱症例に対して血漿交換療法を施行し,その効果を検討した.自験例はステロイド,免疫抑制剤,DDSなどに抵抗性であったが,血漿交換療法により,流血中の抗体価の減少および臨床症状の改善が得られ,またステロイドの減量も可能であった.重症で,ステロイド抵抗性の後天性表皮水疱症においても,少量のステロイド投与と血漿交換療法によりコントロールは十分可能と思われた.
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