Japanese
English
症例
片側性に生じたDarier病と思われた1例
Localized unilateral Darier disease
加藤 優佳
1
,
狩野 俊幸
1
,
斎藤 小弓
1
,
福薗 真生
1
,
鈴木 正之
2
Yuka KATO
1
,
Toshiyuki KANO
1
,
Koyumi SAITO
1
,
Maki FUKUZONO
1
,
Masayuki SUZUKI
2
1茨城県立中央病院,皮膚科
2ときわクリニック,水戸市
キーワード:
片側性
,
Darier病
,
棘融解
,
一過性棘融解性皮膚症
,
TAD
Keyword:
片側性
,
Darier病
,
棘融解
,
一過性棘融解性皮膚症
,
TAD
pp.1375-1377
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004755
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81歳,男性。6年ほど前より右背部から上腕に帯状の皮疹が数カ月間隔で改善と再燃を繰り返していた。初診時,同部位に鱗屑を伴う紅色丘疹や膿疱が複数帯状配列を呈していた。家族内に同症はなかった。病理組織学的には基底層直上で裂隙が認められ,一部表皮に異常角化細胞と棘融解像,さらにケラチノサイトと好中球からなる膿疱が認められた。蛍光抗体直接法は陰性であった。片側性Darier病と考えた。自験例ではDarier病と一過性棘融解性皮膚症との鑑別に難渋した。将来は遺伝子検査がルーティンに行われ,クリアカットに診断が行われることを期待する。
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