Japanese
English
症例報告
後天性表皮水疱症の1例
A case of epidermolysis bullosa acquisita
山本 洋子
1
,
風間 隆
1
,
山崎 登茂美
1
,
河井 一浩
1
,
伊藤 雅章
1
Yoko YAMAMOTO
1
,
Takashi KAZAMA
1
,
Tomomi YAMAZAKI
1
,
Kazuhiro KAWAI
1
,
Masaaki ITO
1
1新潟大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
キーワード:
後天性表皮水疱症
,
免疫電顕
,
季節的変動
Keyword:
後天性表皮水疱症
,
免疫電顕
,
季節的変動
pp.1081-1084
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901362
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58歳,女性の後天性表皮水疱症の1例を報告した.4年ほど前より軽度の機械的刺激により四肢に糜爛,水疱を生じるようになった.皮疹は夏期に増悪して全身に拡大し,強い瘙痒を伴う紅斑と水疱を新生し,冬期に軽快するという季節的変動を示した.水疱の治癒後に稗粒腫と瘢痕,色素沈着を残した.爪の変形および口腔粘膜病変は認めなかった.家系内に同症を認めなかった.組織学的に表皮下水疱で,螢光抗体直接法にて表皮基底膜部にIgG,C3の線状沈着を認め,間接法は原液ないし2倍希釈血清で陽性であった.免疫電顕で基底板直下にIgG沈着を認めたことより,後天性表皮水疱症と確診した.
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