Japanese
English
症例
関節リウマチ患者に生じた好酸球性環状紅斑の2例
Two cases of eosinophilic annular erythema in patients with rheumatoid arthritis
須田 安由美
1
,
神﨑 美玲
1
,
金井 貴子
2
,
川内 康弘
1
Ayumi SUDA
1
,
Mirei KANZAKI
1
,
Takako KANAI
2
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
2かない皮フ科,稲敷郡阿見町
キーワード:
好酸球性環状紅斑
,
eosinophilic annular erythema
,
環状紅斑
,
関節リウマチ
,
好酸球
Keyword:
好酸球性環状紅斑
,
eosinophilic annular erythema
,
環状紅斑
,
関節リウマチ
,
好酸球
pp.1239-1242
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004712
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症例1:67歳,女性。関節リウマチは寛解し,無治療で経過していた。1カ月前より,両下肢に瘙痒を伴う環状紅斑が出現した。末梢血好酸球数の軽度増加あり。病理組織学的に真皮内への好酸球浸潤がみられたが,flame figureはなかった。症例2:68歳,女性。関節リウマチの症状再燃に続いて,下肢に環状紅斑が多発した。病理組織学的に表皮内水疱と真皮への好酸球浸潤がみられたが,flame figureはなかった。2例とも好酸球性環状紅斑と診断し,症例1はステロイド外用のみ,症例2はプレドニゾロン内服で改善した。症例1は,1年後に関節リウマチの症状が再燃した。関節リウマチ患者に環状紅斑をみた際には,鑑別として好酸球性環状紅斑を想起すべきである。
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