Japanese
English
症例報告
食道癌の摘出術後に消退した好酸球増多を伴う環状紅斑の1例—特に内臓悪性腫瘍,好酸球,環状紅斑の相関について
A case of annular erythema with eosinophilia disappeared after resection of esophageal cancer
鈴木 典子
1
,
村山 功子
1
,
吉池 高志
1
,
高森 建二
1
Noriko SUZUKI
1
,
Noriko MURAYAMA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital
キーワード:
環状紅斑
,
内臓悪性腫瘍
,
好酸球増多
Keyword:
環状紅斑
,
内臓悪性腫瘍
,
好酸球増多
pp.946-948
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903736
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72歳,男性.体幹・四肢に瘙痒を伴う環状紅斑が出現し,ほぼ全身に拡大したため当科受診.貧血があったため精査したところ,内視鏡にて食道癌が発見された.皮疹は治療抵抗性で,その増悪に伴って末梢好酸球数も増加した.病理組織学的には,真皮上層と表皮内に好酸球浸潤が認められた.皮疹は食道癌摘出後急速に消退し,末梢好酸球数も正常化した.本例および過去の文献から内臓悪性腫瘍,好酸球,環状紅斑の関連性につき考察を加えた.
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