Japanese
English
症例
好酸球性環状紅斑の2例
Two cases of eosinophilic annular erythema
秋野 幸
1
,
岡野 達郎
1
,
北澤 智子
1
,
竹内 そら
1
,
門野 岳史
1
Saki AKINO
1
,
Tatsuro OKANO
1
,
Tomoko KITAZAWA
1
,
Sora TAKEUCHI
1
,
Takafumi KADONO
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:門野岳史教授)
キーワード:
eosinophilic annular erythema
,
好酸球性環状紅斑
Keyword:
eosinophilic annular erythema
,
好酸球性環状紅斑
pp.199-203
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002393
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多発する馬蹄形,環状の紅斑を2症例経験した。2症例ともに末梢血好酸球数の上昇はなかったが,病理組織像では真皮浅層の血管周囲性に好酸球とリンパ球を主体とする炎症細胞浸潤を認めた。ステロイド内服治療にて速やかに皮疹は消退し内服終了後も再燃なく経過している。環状紅斑の鑑別疾患として,Wells症候群,遠心性環状紅斑,水疱性類天疱瘡,慢性遊走性紅斑,匍行性迂回状紅斑,蕁麻疹様血管炎,蕁麻疹などがあがり,特に好酸球性環状紅斑はWells症候群との鑑別で議論されることが多いが,自験例では特徴的な環状紅斑と病理組織学的所見より好酸球環状紅斑と診断した。
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