Japanese
English
症例
好酸球性環状紅斑の1例
Eosinophilic annular erythema
袋 幸平
1
,
茂木 いづみ
1
,
久保 玲子
1
,
田尻下 明依
1
,
河野 克之
1
Kohei FUKURO
1
,
Izumi MOTEKI
1
,
Reiko KUBO
1
,
Mei TAJIRIKA
1
,
Katsuyuki KAWANO
1
1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院,皮膚科(主任:河野克之部長)
キーワード:
好酸球性環状紅斑
,
eosinophilic annular erythema
Keyword:
好酸球性環状紅斑
,
eosinophilic annular erythema
pp.1865-1868
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004260
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71歳,女性。当科初診の2カ月前から,体幹に瘙痒を伴い色素沈着を混じる融合傾向の環状浮腫性紅斑が出現した。末梢血好酸球の上昇を認め,皮膚生検で真皮上層から中層の血管周囲や膠原線維束間に好酸球の密な浸潤を認めた。好酸球脱顆粒やflame figureはなく,好酸球性環状紅斑と診断した。治療はステロイド外用薬とジアフェニルスルホン内服が無効であり,プレドニゾロン内服で改善したが漸減中止後に再燃した。現在,インドメタシン ファルネシル内服で寛解を維持している。好酸球性環状紅斑は,治療抵抗性で再発することが多く,治療は確立されたものがない。個々の症例に応じた治療を選択する必要があると考えられる。
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