Japanese
English
症例
後爪郭に生じた基底細胞癌の2例
Two cases of basal cell carcinoma of proximal nail fold
五明 美樹
1
,
横山 恵美
1
,
須山 孝雪
1
,
西村 季紘
1
,
山田 達也
1
,
山下 大樹
1
,
片桐 一元
1
Miki GOMYO
1
,
Megumi YOKOYAMA
1
,
Takayuki SUYAMA
1
,
Tokihiro NISHIMURA
1
,
Tatsuya YAMADA
1
,
Hiroki YAMASHITA
1
,
Kazumoto KATAGIRI
1
1獨協医科大学埼玉医療センター,皮膚科(主任:片桐一元教授)
キーワード:
基底細胞癌
,
後爪郭
,
表在型
Keyword:
基底細胞癌
,
後爪郭
,
表在型
pp.1125-1128
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004678
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症例1:58歳,女性。左第1趾後爪郭に3×2mmの黒褐色斑が生じた。症例2:70歳,女性。右拇指後爪郭に12×2mmの暗赤色斑が生じた。いずれも病理組織学的に,表皮から連続性に,真皮上層に表皮基底細胞様細胞からなる胞巣を形成していた。胞巣の辺縁は柵状配列を伴っており,表在型基底細胞癌と診断した。自験2例は毛包の目立たない部位に生じていた。基底細胞癌の発生起源は毛包由来とする説が多いが,表皮基底層やエクリン汗腺から生じるとも考えられている。また,顔面や四肢など露出部に多く発症する基底細胞癌の発症誘因として,紫外線以外にも外的刺激が誘因となっている可能性がある。
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