Japanese
English
症例
顔面に多発するケラトアカントーマの1例
Multiple keratoacanthomas on the face
五明 美樹
1
,
須山 孝雪
1
,
横山 恵美
1
,
山田 達也
1
,
片桐 一元
1
,
横井 清
2
Miki GOMYO
1
,
Takayuki SUYAMA
1
,
Megumi YOKOYAMA
1
,
Tatsuya YAMADA
1
,
Kazumoto KATAGIRI
1
,
Kiyoshi YOKOI
2
1獨協医科大学埼玉医療センター,皮膚科(主任:片桐一元教授)
2さくら皮フ科,春日部市
キーワード:
ケラトアカントーマ
,
多発限局型
Keyword:
ケラトアカントーマ
,
多発限局型
pp.1265-1268
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004718
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75歳,女性。初診2年前に右頰部に小結節が出現した。他院で切除し,有棘細胞癌と診断された。その後局所再発したが,自然消退した。初診1カ月前にも右眉毛部に小結節が生じ,前医で切除後に局所再発した。右眉毛部だけでなく,左上口唇にも同様の小結節が出現した。初診時は右眉毛部,左上口唇ともに7mm径の紅色角化性小結節があった。病理組織学的に異型には乏しいが,真皮に浸潤する扁平上皮からなる腫瘍胞巣が表皮から連続して増殖し,有棘細胞癌と診断した。その後も顔面に繰り返し小結節が出現し消退したため,再発や皮膚転移ではなく,限局多発型ケラトアカントーマと診断した。有棘細胞癌と誤診し過大治療にならないよう注意を要する。
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