Japanese
English
症例
デルゴシチニブ軟膏が奏効した皮膚サルコイドーシスの1例
Cutaneous sarcoidosis responding to delgocitinib 0.5% ointment
野村 祐輝
1
,
上尾 礼子
2
,
中谷 佳保里
3
,
清原 隆宏
4
Yuki NOMURA
1
,
Reiko NOBORIO
2
,
Kahori NAKATANI
3
,
Takahiro KIYOHARA
4
1大阪府済生会泉尾病院,皮膚科
2関西医科大学香里病院,総合診療科
3同,皮膚科
4関西医科大学総合医療センター,皮膚科,教授
キーワード:
デルゴシチニブ
,
JAK阻害薬
,
サルコイドーシス
Keyword:
デルゴシチニブ
,
JAK阻害薬
,
サルコイドーシス
pp.367-369
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004470
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50歳,女性。1年前より顔面に紅斑が出現し,当科を受診した。前額部に約5cmの不整形で表面が一部萎縮した紅色局面がみられ,左白唇部と左額部に長径約1cmの小紅斑が1つずつみられていた。活性型ビタミンD3とステロイドの外用にて軽快なく,皮膚生検や血液検査等で精査した結果,局面型の皮膚サルコイドーシスと診断した。タクロリムス外用,トラニラスト内服を試みたが軽快しなかったため,デルゴシチニブ0.5%(コレクチム®)外用に変更したところ,著明に軽快した。サルコイドーシスに対してJAK阻害薬が奏効したという本邦報告はない。デルゴシチニブ軟膏は本邦以外では未発売であり,症例を蓄積していくことが望まれる。
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