Japanese
English
特集 肉芽腫症
複数の微小病変からの皮膚生検で確定診断し得たサルコイドーシス
Sarcoidosis definitely diagnosed by skin biopsies of multiple minute cutaneous lesions
中谷 佳保里
1
,
宮坂 陽子
2
,
竹花 一哉
2
,
岡本 祐之
1
Kahori NAKATANI
1
,
Youko MIYASAKA
2
,
Kazuya TAKEHANA
2
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学,皮膚科学講座(主任:岡本祐之教授)
2同,循環器内科
キーワード:
サルコイドーシス
,
診断
,
組織所見
,
微小病変
,
皮膚生検
Keyword:
サルコイドーシス
,
診断
,
組織所見
,
微小病変
,
皮膚生検
pp.1323-1326
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002777
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54歳,男性。会社の健診で両側肺門リンパ節腫脹を指摘され,サルコイドーシスが疑われ当院を受診した。自覚症状は咳のみで,可溶性IL-2レセプター値,ACE値,心エコー・心電図所見は正常であった。しかし心臓造影MRIで心中隔基部に遅延造影所見,PET-CTで異常集積がみられ,サルコイドーシスの心病変が疑われた。心筋生検を施行されたが陰性であったため,確定診断目的に当科を受診した。合計5カ所の小さな紅斑より皮膚生検を行い,1カ所より非乾酪壊死性類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシスと確定診断した。サルコイドーシスの明らかな特有病変がない場合には,複数カ所の微小な病変からの皮膚生検はサルコイドーシスの診断に有用と思われる。
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