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特集 アトピー性皮膚炎の最新情報と新治療
治療
デルゴシチニブ軟膏がアトピー性皮膚炎の皮膚に及ぼす影響
The effect of delgocitinib ointment on the skin of atopic dermatitis
末廣 昌敬
1
,
田中 暁生
1
Masataka Suehiro
1
,
Akio Tanaka
1
1広島大学病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hiroshima University Hospital
キーワード:
デルゴシチニブ
,
JAK阻害薬
,
アトピー性皮膚炎
,
寛解維持療法
Keyword:
デルゴシチニブ
,
JAK阻害薬
,
アトピー性皮膚炎
,
寛解維持療法
pp.674-680
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002988
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●デルゴシチニブはJAKファミリーのキナーゼをすべて阻害することにより,抗炎症効果,バリア機能の維持,鎮痒効果を有する.
●『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021』では,ステロイド外用薬の局所の副作用の観点から寛解導入後は間欠的な使用もしくはデルゴシチニブ軟膏やタクロリムス軟膏への移行が推奨されている.
●寛解導入後に乾燥の強い患者では,デルゴシチニブ軟膏への移行により寛解が維持されやすい可能性が示唆されている.
●デルゴシチニブ軟膏は今後いくつかの皮膚疾患に対して新たな治療藥となる可能性を秘めている.
(「ポイント」より)
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