Japanese
English
臨床研究
当院における過去5年間のゲムシタビンによる皮膚障害の検討
A review of dermatologic adverse effects caused by gemcitabine hydrochloride in the past 5 years at our hospital
松谷 茉莉花
1
,
小松 成綱
1
,
橋本 喜夫
1
,
小林 孝弘
2
,
野崎 尋意
3
,
髙橋 憲義
4
,
山本 明美
3
Marika MATSUYA
1
,
Shigetsuna KOMATSU
1
,
Yoshio HASHIMOTO
1
,
Takahiro KOBAYASHI
2
,
Hiroyoshi NOZAKI
3
,
Noriyoshi TAKAHASHI
4
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
3
1JA北海道厚生連旭川厚生病院,皮膚科
2JA北海道厚生連遠軽厚生病院,皮膚科
3旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
4市立稚内病院,皮膚科
キーワード:
ゲムシタビン
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
薬剤性有害事象
Keyword:
ゲムシタビン
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
薬剤性有害事象
pp.312-316
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004455
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当院にて過去5年間,ゲムシタビン投与後に皮疹が生じ当科を受診した13例について検討した。対象は男性7例,女性6例で,原疾患は膵癌が多かった。併用化学療法薬の種類によらず,皮疹は全例で1クール目に出現し,Grade 1もしくは2の播種状紅斑丘疹型であった。ほぼ全例で瘙痒を伴い,左右対称性に体幹の外側や両大腿内側に好発した。皮疹は平均6.8±1.5日で消退した。8例で再投与が行われ,同量投与と減量投与が半数ずつであったが,再発は減量投与した1例のみであった。ゲムシタビンによる皮膚障害では同量での再投与が可能であることが示唆された。
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