Japanese
English
症例
アダリムマブ投与で病巣縮小後に外科的切除を行った化膿性汗腺炎の1例
Surgically resected hidradenitis suppurativa after remarkable improvement with adalimumab therapy
谷口 智香
1
,
藤沼 千尋
1
,
半田 梓
1
,
鈴木 貴子
1
,
岩澤 うつぎ
1
,
小尾 麗子
2
Tomoka TANIGUCHI
1
,
Chihiro FUJINUMA
1
,
Azusa HANDA
1
,
Takako SUZUKI
1
,
Utsugi IWASAWA
1
,
Reiko OBI
2
1東京都立広尾病院,皮膚科(主任:岩澤うつぎ部長)
2さくらんぼ皮膚科,東京都目黒区
キーワード:
化膿性汗腺炎
,
アダリムマブ
,
外科的切除
Keyword:
化膿性汗腺炎
,
アダリムマブ
,
外科的切除
pp.241-244
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004424
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24歳,女性。初診の5年前から腋窩,臀部に腫脹が出現し,当科を紹介受診した。受診時,両腋窩,鼠径部,臀部に淡紅色の皮内結節と瘢痕,瘻孔があり排膿を認めた。化膿性汗腺炎と診断し,アダリムマブを開始した。導入後,皮疹は速やかに改善した。経済的負担もあり一旦中止するも,その後3週間で再燃した。アダリムマブ投与を再開したが,瘻孔や皮内結節が残存したため,外科的切除を行った。術後19カ月で再発はない。多数箇所に病変がある場合,アダリムマブ投与で病巣を縮小させ切除範囲を最小限にして病変を切除することで,再発を減らすことができた。
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