Japanese
English
症例
関節リウマチに先行して皮膚症状がみられたリウマチ性好中球性皮膚症の1例
Rheumatoid neutrophilic dermatitis preceding the onset of rheumatoid arthritis
須田 記代香
1
,
神﨑 美玲
1
,
澤井 康真
1
,
岩井 もなみ
1
,
成島 勝彦
2
,
川内 康弘
1
Kiyoka SUDA
1
,
Mirei KANZAKI
1
,
Yasumasa SAWAI
1
,
Monami IWAI
1
,
Katsuhiko NARUSHIMA
2
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
2なるしま内科医院,阿見町
キーワード:
リウマチ性好中球性皮膚症
,
白血球破砕性血管炎
,
関節リウマチ
,
ジアフェニルスルホン
Keyword:
リウマチ性好中球性皮膚症
,
白血球破砕性血管炎
,
関節リウマチ
,
ジアフェニルスルホン
pp.191-194
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004410
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68歳,女性。2カ月前より両下腿に爪甲大の浸潤性紅斑が多発し,一部に小水疱がみられた。病理組織学的に真皮内への好中球浸潤があり,白血球破砕性血管炎を伴っていた。リウマトイド因子,抗CCP抗体陽性であったが,関節リウマチを示唆する関節症状はなかった。ジアフェニルスルホンなどで経過をみていたところ,3年半後に左手関節・左MP関節痛の出現とともに皮疹が再燃して膠原病内科で関節リウマチの診断を受けた。再燃時の病理組織像では血管炎像が消失しており,リウマチ性好中球性皮膚症と最終診断した。関節リウマチの病態が完成する以前に皮疹を生じたリウマチ性好中球性皮膚症はまれであり,早期病変を捉えた貴重な症例と考えられた。
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