Japanese
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特集 角化症・炎症性角化症
セクキヌマブが奏効した抗CCP抗体陽性乾癬性関節炎の1例
Anti-cyclic citrullinated peptide antibody-positive psoriatic arthritis successfully treated with secukinumab
岩井 もなみ
1
,
神﨑 美玲
1
,
須田 記代香
1
,
須田 安由美
1
,
川内 康弘
1
,
池上 美智子
2
,
成島 勝彦
3
Monami IWAI
1
,
Mirei KANZAKI
1
,
Kiyoka SUDA
1
,
Ayumi SUDA
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
,
Michiko IKEGAMI
2
,
Katsuhiko NARUSHIMA
3
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
2いけがみ皮膚科,つくば市
3なるしま内科医院,阿見町
キーワード:
抗CCP抗体
,
乾癬性関節炎
,
関節超音波検査
,
付着部炎
,
セクキヌマブ
Keyword:
抗CCP抗体
,
乾癬性関節炎
,
関節超音波検査
,
付着部炎
,
セクキヌマブ
pp.1325-1328
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003420
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34歳,女性。10年前より尋常性乾癬として外用療法を受けていた。4カ月前より手指に関節痛が出現し,1カ月前より両膝の関節痛が増強して歩行困難となった。頭皮,体幹に落屑性紅斑があり,爪甲変化と指趾炎を伴っていた。臨床検査でリウマトイド因子陰性,抗CCP抗体陽性,抗核抗体80倍であった。関節超音波検査で付着部炎がみられ,乾癬性関節炎と診断した。セクキヌマブを導入したところ,6カ月後に皮疹,関節症状ともに寛解した。乾癬性関節炎の診療においては,リウマチ科と連携をとり,関節症状の評価と治療方針の決定を行うことが重要である。抗CCP抗体陽性乾癬性関節炎は予後不良と予測されるが,セクキヌマブは有用な治療選択肢となりうる。
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