Japanese
English
症例
自覚症状を欠く線状扁平苔癬の1例
Linear lichen planus without itching
高田 智子
1
,
山本 紀美子
1
Tomoko TAKADA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
線状扁平苔癬
,
Blaschko線
,
多発例
Keyword:
線状扁平苔癬
,
Blaschko線
,
多発例
pp.75-77
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004364
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48歳,男性。約1カ月前より体幹,右下肢に皮疹が出現したため当科を受診した。初診時,右腹部から背部と右大腿内側から下腿後面に,自覚症状のない鱗屑を伴う暗紅色丘疹が線状に配列していた。副腎皮質ステロイド外用薬にて1カ月加療したが改善せず,皮膚生検を施行した。病理組織学的には不全角化を伴わない角質肥厚,表皮鋸歯状変化,基底層の液状変性,表皮真皮の境界部に帯状のリンパ球浸潤などの扁平苔癬の像を認めた。以上から,線状扁平苔癬と診断した。線状扁平苔癬は瘙痒を伴うことが多く,線状苔癬との鑑別を要したが,皮膚生検が診断に有用であった。
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