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特集 血管腫
人工真皮を用いて治療した爪甲下血管拡張性肉芽腫の1例
Subungual granuloma telangiectaticum successfully treated with artificial dermis
毛山 剛
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
1けやまクリニック,形成外科,高知市
キーワード:
血管拡張性肉芽腫
,
爪甲下
,
人工真皮
Keyword:
血管拡張性肉芽腫
,
爪甲下
,
人工真皮
pp.9-11
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004347
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38歳,女性。1カ月ほど前より右第1趾の腫脹を自覚した。腫脹が増悪し,疼痛を伴うようになったため当院を受診した。初診時,右第1趾外側は腫脹しており,軽度の発赤を伴っていた。また爪甲の一部は爪床から浮いていた。爪甲の一部を除去したところ,4×3mmの鮮紅色の結節を認めた。切除し,人工真皮を用いて治療を行った。病理所見では表面に潰瘍形成を伴ったポリープ状隆起を認めており,多数の好中球浸潤と毛細血管増加・拡張を伴っていた。このことより血管拡張性肉芽腫と診断した。これまで本邦にて報告された爪甲下に生じた血管拡張性肉芽腫は7例のみであった。爪甲下腫瘍の治療には人工真皮を用いることが治療の一案になると思われた。
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