Japanese
English
症例
先天性三角形脱毛症の1例
Congenital triangular alopecia
渋谷 亮太
1
,
大澤 ふゆみ
1
,
比畄間 佳奈
1
,
佐藤 勘治
1
Ryota SHIBUYA
1
,
Fuyumi OOSAWA
1
,
Kana HIRUMA
1
,
Kanji SATO
1
1横浜労災病院,皮膚科(主任:佐藤勘治部長)
キーワード:
側頭部三角形脱毛症
,
先天性三角形脱毛症
,
トリコスコピー
,
小児脱毛疾患
Keyword:
側頭部三角形脱毛症
,
先天性三角形脱毛症
,
トリコスコピー
,
小児脱毛疾患
pp.2059-2061
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004320
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3カ月,女児。出生時から左側頭部に3cm大の脱毛斑を認め,軟毛が生えていた。トリコスコピー所見では切れ毛,漸減毛,黒点はみられず,病理組織学的所見では,毛包周囲に炎症細胞浸潤もなく,小型な毛包のみがみられた。以上から側頭部三角形脱毛症と診断した。通常,診断までに6カ月の経過観察が必要なところ,自験例は生検できたため無駄な治療を行うことなく治療方針を決定できた。側頭部三角形脱毛症は発見が小児期である症例が多く,皮膚生検の同意を得られるとは限らないが,貴重な組織が得られたときの無駄のない標本の作成方法,診断に至るまでのフローチャートを提案した。
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