Japanese
English
症例
血管炎を呈したⅠ型クリオグロブリン血症の1例
TypeⅠcryoglobulinemia with vasculitis
梅田 由貴
1
,
東 直行
1
,
長田 真一
1
Yuki UMEDA(INOUE)
1
,
Naoyuki HIGASHI
1
,
Shin-Ichi OSADA
1
1日本医科大学多摩永山病院,皮膚科(主任:長田真一部長)
キーワード:
クリオグロブリン血症
,
血管炎
,
紫斑
,
足潰瘍
Keyword:
クリオグロブリン血症
,
血管炎
,
紫斑
,
足潰瘍
pp.1900-1903
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004268
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72歳,男性。初診の3カ月前から両足,耳介に紫斑,足背,足趾,踵部に打ち抜き様の有痛性潰瘍が出現した。血液検査で血清クリオグロブリン陽性で,免疫固定法でIgG-κ型M蛋白を検出した。紫斑部の皮膚生検で,真皮中下層の細動静脈に白血球破砕血管炎がみられた。明らかな基礎疾患はなく,血管炎を呈した本態性Ⅰ型クリオグロブリン血症と診断した。プレドニゾロン内服および局所外用処置により潰瘍は改善した。Ⅰ型クリオグロブリン血症では血管炎はまれであるとされるが,実際は考えられている以上に多い可能性がある。
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