Japanese
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特集 薬疹
エンホルツマブ べドチンによる皮膚障害の2例
Two cases of skin reaction associated with enfortumab vedotin
高田 智子
1
,
山本 紀美子
1
Tomoko TAKADA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科,東大阪市(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
エンホルツマブ べドチン
,
小水疱型薬疹
,
紅斑型薬疹
Keyword:
エンホルツマブ べドチン
,
小水疱型薬疹
,
紅斑型薬疹
pp.1509-1512
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004149
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症例1:78歳,男性。腎盂尿路上皮癌肺転移に対しエンホルツマブ ベドチン(EV)を導入した。4カ月後,小水疱を伴う紅斑を体幹,四肢に生じ当科を受診した。皮膚生検では表皮内水疱,表皮真皮境界部にリンパ球浸潤を認めた。症例2:70歳,男性。腎盂尿路上皮癌肺転移に対し,EVを導入した。8日後に体幹,四肢に紅斑が出現した。皮膚生検では表皮内に個細胞角化が散在し,表皮真皮境界部にリンパ球,好酸球の浸潤を認めた。症例1,2とも休薬,ステロイド外用にて1週間で皮疹は改善し,減量で継続可能であった。EVは皮膚障害を高頻度に生じる新規の抗癌剤であり,皮膚科医はその特徴を把握する必要がある。
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