エンホルツマブ べドチンによるbullous toxic erythema of chemotherapy（TEC）の2例

Two cases of bullous toxic erythema of chemotherapy caused by enfortumab vedotin

・エンホルツマブ ベドチン（EV）による化学療法に伴う皮膚障害（toxic erythema of chemotherapy：TEC）で水疱を伴う軽症例，および中毒性表皮壊死症（toxic epidermal necrolysis：TEN）様症状を呈した重症例を経験した．

・軽症例ではステロイド外用のみで改善したが，TEN様症状を呈した重症例ではステロイド全身投与（内服，ステロイドパルス）および免疫グロブリン療法（intravenous immunoglobulin：IVIG）に反応せず死亡した．

・軽症例ではEV継続，重症例ではEV中止の適切な判断が求められる．

（「症例のポイント」より）