Japanese
English
症例
筋肉内神経鞘腫の1例
Intramuscular schwannoma
毛山 剛
1
,
毛山 章
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
,
Akira KEYAMA
1
1毛山病院 形成外科,高知市
キーワード:
神経鞘腫
,
筋肉内腫瘍
Keyword:
神経鞘腫
,
筋肉内腫瘍
pp.1420-1423
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004118
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50歳,女性。初診の約1年前より左前腕屈側に皮下腫瘤を自覚していた。最近になって圧痛を認め,症状が増悪してきたため当院を紹介受診した。初診時,左前腕屈側に約25×20mmの皮下腫瘤を認めた。超音波検査では低エコー像を呈する腫瘤があり,腫瘤の辺縁には神経を疑う索状構造を認めた。カラードプラ法により腫瘤内には拍動性の血流が描出された。病理所見では境界明瞭な結節性病変であり,束状配列を示す双極性紡錘形細胞増殖と線維の増加が認められた。増殖細胞密度が高い部分と低い部分が混在してみられ,Verocay bodyを伴っていた。筋肉内神経鞘腫と診断した。超音波検査が術前診断の参考となった。
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