Japanese
English
症例
耳後部に生じた皮様囊腫の1例
Dermoid Cyst Behind the Ear
毛山 剛
1
,
毛山 章
1
,
松延 武彦
1
,
宇田川 晃一
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
,
Akira KEYAMA
1
,
Takehiko MATSUNOBU
1
,
Akikazu UDAGAWA
1
1毛山病院,形成外科(主任:毛山 章院長)
キーワード:
皮様囊腫
,
耳後部
Keyword:
皮様囊腫
,
耳後部
pp.1933-1936
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002310
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皮様囊腫は胎生期の外胚葉組織の迷入により発生する先天性の疾患である。頭頸部においては,胎生期に第一鰓弓および第二鰓弓の癒合線上に遺残した外胚葉組織が迷入することで発生するといわれており,眼窩周囲,舌下部およびオトガイ下部の正中線上に発生することが多い。今回われわれは,耳後部に生じた皮様囊腫の症例を経験した。局所麻酔下に摘出することで良好な結果が得られた。耳後部に生じた皮様囊腫は比較的まれであり,これまでにわが国で原著報告されている計6例と自験例について検討した。耳後部の皮様囊腫はまれではあるが,画像所見で軟部腫瘤を認めた場合,鑑別として考慮する疾患のひとつであると思われる。
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