Japanese
English
症例
下腿に生じた面皰母斑の1例
Nevus comedonicus on the lower leg
毛山 剛
1
,
毛山 章
1
,
宇田川 晃一
1
,
中嶋 ひかり
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
,
Akira KEYAMA
1
,
Akikazu UDAGAWA
1
,
Hikari NAKAJIMA
1
1毛山病院,形成外科,高知市(主任:毛山 章院長)
キーワード:
面皰母斑
,
下腿
Keyword:
面皰母斑
,
下腿
pp.1829-1832
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003583
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51歳,女性。約30年前より左下腿内側に線状の痤瘡様発疹を認めており,徐々に増加してきた。同部位は,ときどき発赤腫脹を生じていた。精査加療目的に当院を受診した。初診時,左下腿近位から遠位にかけて黒色角栓を有する面皰様点状皮疹が帯状に配列し,同部位には小指頭大までの皮内結節を伴っていた。病理所見では表皮は数カ所で漏斗状に陥凹し,角質が層状に充満していた。また,真皮内にも角質が充満した囊腫を認めた。このことより下腿に生じた面皰母斑と診断した。これまでに下腿に生じた面皰母斑の報告は4例のみであった。下腿に限局した面皰母斑に対しては外科的切除が有効と考えた。
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