Japanese
English
特集 細菌感染症
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死に起因した側頭部ガス壊疽の1例
Anti-resorptive agent-related osteonecrosis of the jaw complicated by temporal gas gangrene
村田 美月
1
,
松阪 由紀
1
,
伊藤 晴菜
1
,
伊藤 翼
2
Mizuki MURATA
1
,
Yuki MATSUZAKA
1
,
Haruna ITO
1
,
Yoku ITO
2
1JA尾道総合病院,皮膚科(主任:松阪由紀部長)
2同,歯科口腔外科
キーワード:
anti-resorptive agent-related osteonecrosis of the jaw
,
ガス壊疽
,
糖尿病
,
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
,
壊死性軟部組織感染症
Keyword:
anti-resorptive agent-related osteonecrosis of the jaw
,
ガス壊疽
,
糖尿病
,
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
,
壊死性軟部組織感染症
pp.1182-1186
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004049
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80歳,女性。関節リウマチに対しプレドニゾロン内服中であり,骨吸収抑制のためデノスマブ注射を行っていた。初診6カ月前に骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の診断となり加療していたが,初診3週間前より右側頭部痛を認め,CTで右側頭部にガスを伴う膿瘍があり,骨吸収抑制薬関連顎骨壊死に由来した右側頭部ガス壊疽と診断した。皮膚切開排膿術を行い洗浄を継続したが,臨床所見より咀嚼筋隙に膿貯留が疑われ,口腔内切開を施行した。側頭部と口腔内を交通,洗浄した結果,排膿は著明に減少し創部閉創に至った。骨吸収抑制薬関連顎骨壊死に由来する壊死性軟部組織感染症は上行性に波及する可能性があり,切開排膿する際は口腔内も含めたすべての膿瘍腔を開放する外科的ドレナージが重要である。
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