Japanese
English
症例報告
糖尿病患者にみられた黄色ブドウ球菌によるガス壊疽の1例
A case of gas gangrene caused by Staphylococcus aureus occurred in a patient with diabetes mellitus
岩佐 智子
1
,
村松 重典
1
,
貞政 裕子
1
,
吉池 高志
1
Tomoko IWASA
1
,
Shigenori MURAMATSU
1
,
Hiroko SADAMASA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University Shizuoka Hospital, Izunokuni, Japan
キーワード:
糖尿病
,
ガス壊疽
,
黄色ブドウ球菌
Keyword:
糖尿病
,
ガス壊疽
,
黄色ブドウ球菌
pp.313-315
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101925
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 51歳,女性.30歳時から糖尿病に罹患して治療を受けていた.閉塞性動脈硬化症も合併している.2005年10月14日,左下腿の外傷によって生じた遷延性潰瘍に対して植皮術を施行したところ,術後3日目より発熱と局所に軽度の疼痛を生じた.徐々に腫脹し握雪感を触知したため,X線像で確認したところ,皮下に帯状のガス像を認めた.ガス壊疽の診断のもと,デブリードマンを実施した.創部培養ではStaphylococcus aureusを検出した.本邦におけるガス壊疽の報告例をまとめ,その疫学,臨床像,合併症などについて,併せて考察した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.