Japanese
English
統計
壊死性筋膜炎の15例
-―392例の本邦報告例と比較して―
Fifteeen Cases of Necrotizing Fasciitis and A Review of Japanese 392 Cases
樫野 かおり
1
,
戸井 洋一郎
2
,
内藤 洋子
3
,
山田 潤
4
,
白藤 宜紀
5
Kaori KASHINO
1
,
Yoichiro TOI
2
,
Yoko NAITO
3
,
Jun YAMADA
4
,
Yoshinori SHIRAFUJI
5
1尾道市立市民病院,皮膚科,医長
2広島市立市民病院,皮膚科
3中国中央病院,皮膚科
4やまだ皮フ科クリニック,倉敷市
5岡山ろうさい病院,皮膚科
キーワード:
壊死性筋膜炎
,
ガス壊疽
,
壊死性軟部組織感染症
,
LRINECスコア
,
Vibrio vulnificus
Keyword:
壊死性筋膜炎
,
ガス壊疽
,
壊死性軟部組織感染症
,
LRINECスコア
,
Vibrio vulnificus
pp.621-626
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001346
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2004~2013年に加療した壊死性筋膜炎15例を検討した。基礎疾患は糖尿病が6例,担癌例3例,発症部位は下肢9例,上肢4例,陰部と鼠径部各1例だった。原因菌は急速型でA群,G群溶血性連鎖球菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌であり,緩徐型で腸内細菌,A群溶血性連鎖球菌,黄色ブドウ球菌であった。全例で試験切開により診断し,デブリードマンを施行した。初診時のLRINECスコアで2例は低値であった。死亡した4例は脊椎損傷に腸腰筋膿瘍を合併した例,悪性腫瘍の末期で十分なデブリードマンができなかった2例,糖尿病性壊疽から生じた例であった。近年の報告392例の検討では,非典型例や原因菌の多様化がみられた。
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