特集 産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
薬剤関連顎骨壊死・顎骨骨髄炎に関する最近の考え方
米田 直道
1
,
岸本 裕充
1兵庫医科大学 歯科口腔外科学講座
キーワード:
Diphosphonates
,
危険因子
,
骨髄炎
,
骨密度維持剤
,
Denosumab
,
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
Keyword:
Osteomyelitis
,
Denosumab
,
Diphosphonates
,
Risk Factors
,
Bone Density Conservation Agents
,
Bisphosphonate-Associated Osteonecrosis of the Jaw
pp.496-500
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021193120
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薬剤関連顎骨壊死はビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体製剤、血管新生阻害薬等の様々な薬剤により生じる。侵襲的歯科処置がリスクとして強調され、これまでは抜歯が避けられてきた。しかしながら、近年では抜歯の原因となる歯性感染症による慢性炎症のほうがリスクであると考えられるようになり、必要があれば抜歯も行われている。また、骨粗鬆症に対する骨吸収抑制薬の低用量投与であっても長期におよぶ場合は発症頻度が高くなるため、緊密な医科歯科連携のもと、歯科受診による予防と早期発見が重要となる。
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