Japanese
English
症例報告
糖尿病患者に合併したガス壊疽の2例
Two cases of gas gangrene complicated diabetic mellitus
吉野 恵
1
,
鈴木 かやの
1
,
青木 見佳子
1
,
川名 誠司
1
Megumi YOSHINO
1
,
Kayano SUZUKI
1
,
Mikako AOKI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
ガス壊疽
,
糖尿病
,
クロストリジウム
,
血糖コントロール
Keyword:
ガス壊疽
,
糖尿病
,
クロストリジウム
,
血糖コントロール
pp.417-420
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903976
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症例1は74歳,女性.糖尿病性腎症にて透析中であった.子宮頸癌の放射線療法にて膀胱膣瘻を形成した.右鼠径から下肢に悪臭を伴う皮膚の青銅色変化と水庖が出現し,高度の腫脹と握雪愁を認めた.症例2は72歳,女性.30年来の糖尿病がある.1か月前より左第1趾に水疱が出現したが放置していた.前日より足背に腫脹が拡大し,悪臭を伴った.2例とも単純X線撮影にて皮下のガス像が描出され,ガス壊疽と診断した.症例1は非クロストリジウム性,症例2はClostridium perfringensを検出した.糖尿病患者の炎症性,潰瘍性病変の診療にあたっては,積極的にX線撮影,嫌気培養などを行うことが早期診断に役立つと思われた.
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