特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
歯科病変を引き起こす薬物有害反応とその対応 薬剤関連顎骨壊死・顎骨骨髄炎
上田 美帆
1
,
岸本 裕充
1兵庫医科大学 歯科口腔外科学講座
キーワード:
骨髄炎
,
骨粗鬆症
,
腫瘍
,
抜歯
,
発生率
,
大量薬物療法
,
早期診断
,
骨密度維持剤
,
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
,
休薬
Keyword:
Tooth Extraction
,
Osteomyelitis
,
Incidence
,
Osteoporosis
,
Neoplasms
,
Bone Density Conservation Agents
,
Bisphosphonate-Associated Osteonecrosis of the Jaw
,
Early Diagnosis
pp.2344-2349
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218340
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<Key Points>◎骨吸収抑制薬を投与中の患者では、定期的な歯科受診が必要である。◎発症原因として、抜歯などの侵襲的歯科治療のみならず、歯性感染症などの炎症の持続が要因に挙げられる。◎骨吸収抑制薬投与前、または累積投与量が少ないうちに侵襲的歯科治療を終わらせておく。◎侵襲的歯科治療時に、骨吸収抑制薬を休薬することで、骨吸収抑制薬関連顎骨壊死を発症するリスクが低減するエビデンスはない。◎顎や口腔の疼痛、腫脹や顔面の知覚異常が生じた場合には、専門医療機関へ受診させる。
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