Japanese
English
症例
頭部に多発する結節により診断された神経内分泌癌の1例
Neuroendocrine carcinoma diagnosed by multiple nodules on the head
三石 修平
1
,
竹内 そら
1
,
大橋 洋之
1
,
宮垣 朝光
1
,
門野 岳史
1
Shuhei MITSUISHI
1
,
Sora TAKEUCHI
1
,
Hiroyuki OHASHI
1
,
Tomomitsu MIYAGAKI
1
,
Takafumi KADONO
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学講座(主任:門野岳史教授)
キーワード:
神経内分泌癌
,
神経内分泌腫瘍
,
尿路小細胞癌
Keyword:
神経内分泌癌
,
神経内分泌腫瘍
,
尿路小細胞癌
pp.1144-1149
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004030
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83歳,女性。初診2カ月前より頭部に多発する結節を自覚し,徐々に結節が増数・増大したため当科を受診した。初診時,頭部にドーム状に隆起した拇指頭大までの淡紅色の結節が多発していた。病理組織では表皮と連続性のない好塩基性の腫瘍塊を認め,小型で類円形の腫瘍細胞は一部腺管構造を伴っていた。免疫染色にてsynaptophysin,chromogranin A,CD56,CK7,MUC-1が陽性,Ki-67は20%以上で陽性であった。胸腹部CTでは尿管における腫瘤像と多発転移がみられ,尿管を原発とする神経内分泌癌と考えた。患者が高齢であり追加の精査や加療は希望されず,初診2カ月後に永眠された。神経内分泌癌は皮膚転移を契機に診断されることもあり,留意する必要があると考えた。
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