Japanese
English
症例
ネコ咬傷に続発した細菌感染症の2例
Two cases of bacterial infection occurring after cat bites
三浦 真理子
1
,
轟木 麻子
1
,
生野 知子
1
,
竹尾 直子
1
Mariko MIURA
1
,
Asako TODOROKI
1
,
Tomoko SHONO
1
,
Naoko TAKEO
1
1大分県立病院,皮膚科(主任:竹尾直子部長)
キーワード:
ネコ咬傷
,
パスツレラ感染
,
混合感染
,
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン
Keyword:
ネコ咬傷
,
パスツレラ感染
,
混合感染
,
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン
pp.1150-1154
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004031
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症例1:50歳台,女性。3回のネコ咬傷加療歴あり。右手関節を飼いネコに咬まれ,直後より発赤・腫脹を生じ2時間後に当科を受診した。局所を切開洗浄し,アモキシシリン/クラブラン酸を開始した。翌日,右前腕へ疼痛が拡大し発熱を認めた。局所細菌培養でPasteurella multocidaを検出した。症例2:60歳台,女性。1カ月前に右下腿を飼いネコに咬まれ腫脹し,セフカペンピボキシルの内服にて腫脹は軽減した。2週間後に再燃し,腫脹・疼痛が増強した。咬傷1カ月後,局所を切開排膿し,細菌培養でBacteroides pyogenesを検出した。ネコ咬傷は,直後の適切な局所処置と抗菌薬の選択が重要である。
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