Japanese
English
特集 乾癬
グセルクマブ治療中断後も長期間効果が持続した乾癬の2例
Two patients with psoriasis who had sustained long-term response after discontinuation of guselkumab therapy
高村 さおり
1
,
田口 良吉
1
,
寺木 祐一
1
Saori TAKAMURA
1
,
Ryokichi TAGUCHI
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
乾癬
,
IL-23p19阻害薬
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤中断後の再燃
,
再燃の予測因子
Keyword:
乾癬
,
IL-23p19阻害薬
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤中断後の再燃
,
再燃の予測因子
pp.557-561
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003888
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:88歳,女性。2年前より尋常性乾癬を発症した。グセルクマブ開始12週後にpsoriasis area and severity index(PASI)スコア16.5から1.4まで改善したが,その後自己中断していた。グセルクマブ最終投与35週後の再診時PASIスコアは1.7であったが,グセルクマブを再投与し,24週でPASIクリアを達成した。症例2:74歳,男性。4カ月前に尋常性乾癬と診断された。初診時PASIスコアは6.3であったが,グセルクマブ投与12週でPASIクリアを達成した。約2年間奏効を維持していたが,患者の意思で休薬していた。グセルクマブ最終投与24週後の再診時のPASIスコアは0.3であった。グセルクマブは薬剤中断後も長期にわたり効果が持続する可能性があり,また,乾癬の罹病期間および生物学的製剤の12週後の奏効率が再燃の予測因子となり得る可能性が示唆された。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.