Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019
4.皮膚疾患治療のポイント
グセルクマブによる乾癬治療
Treatment of psoriasis with guselkumab
佐伯 秀久
1
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬
,
グセルクマブ
,
IL-23p19抗体
,
Psoriasis Area and Severity Index
,
VOYAGE試験
Keyword:
乾癬
,
グセルクマブ
,
IL-23p19抗体
,
Psoriasis Area and Severity Index
,
VOYAGE試験
pp.113-117
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205720
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
summary
重症で難治性の乾癬患者に対して,2018年にIL-23p19抗体であるグセルクマブが発売された.VOYAGE 1試験で16週後のPASI 90(Psoriasis Area and Severity Indexが90以上改善した患者の割合)は,プラセボ群2.9%に対し,アダリムマブ群が49.7%,グセルクマブ群が73.3%であった.VOYAGE 2試験では,28週時点でPASIが90%以上改善しなかった症例はアダリムマブからグセルクマブに切り替えられた.切り替え症例での48週時点でのPASI 90は66.1%であった.NAVIGATE試験では,16週時点でIGA(医師による全般評価)が2以上の症例はウステキヌマブ継続群とグセルクマブ変更群に割り付けられた.28週時点でのPASI 90は,ウステキヌマブ群が22.6%,グセルクマブ群は48.1%であった.グセルクマブはPASI 90が高く,投与間隔も長く,他の生物学的製剤で効果不十分な症例に対しても高い効果が期待できる.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.