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臨床研究
当院の乾癬患者におけるIL-17阻害薬のセクキヌマブ,イキセキズマブ,ブロダルマブの有効性と治療効果に関連する因子の検討
Comparison of the efficacy and some clinical factors concerning the therapeutic effects of interleukin-17 inhibitors, secukinumab, ixekizumab, and brodalumab for patients with psoriasis
高村 さおり
1
,
田口 良吉
1
,
寺木 祐一
1
Saori TAKAMURA
1
,
Ryokichi TAGUCHI
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
乾癬
,
IL-17阻害薬
,
セクキヌマブ
,
イキセキズマブ
,
ブロダルマブ
Keyword:
乾癬
,
IL-17阻害薬
,
セクキヌマブ
,
イキセキズマブ
,
ブロダルマブ
pp.2001-2004
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004306
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バイオナイーブの乾癬患者62例において,IL-17阻害薬のセクキヌマブ32例,イキセキズマブ21例,ブロダルマブ9例の有効性と治療効果に関する因子につき検討した。投与4週後のpsoriasis area severity index(PASI)90改善は,それぞれ36.7%,76.5%,50.0%,投与28週後では,85.2%,89.5%,77.8%であった。セクキヌマブとイキセキズマブの比較では,イキセキズマブが投与4週後のPASI 90改善において有意に高い有効性を示した。一方,セクキヌマブとブロダルマブでは,投与28週までのPASI改善率に有意差はみられなかった。投与4週後のPASI 90未達成群における年齢,性別,体重,BMI,罹患期間,PASIの検討では,セクキヌマブでBMIとの関連がみられたが,イキセキズマブおよびブロダルマブではその関連性はなかった。以上の結果は,乾癬治療におけるIL-17阻害薬の1つの選択基準になりうると思われる。
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