Japanese
English
症例
クラリスロマイシン内服が奏効したChildhood Granulomatous Periorificial Dermatitisの1例
Childhood granulomatous periorificial dermatitis successfully treated with clarithromycin
伊與部 怜奈
1
,
西島 千博
1
,
稲沖 真
1
Reina IYOBE
1
,
Chihiro NISHIJIMA
1
,
Makoto INAOKI
1
1金沢医療センター,皮膚科(主任:稲沖 真部長)
キーワード:
childhood granulomatous periorificial dermatitis
,
小児
,
酒皶様皮膚炎
,
類上皮細胞肉芽腫
,
クラリスロマイシン
Keyword:
childhood granulomatous periorificial dermatitis
,
小児
,
酒皶様皮膚炎
,
類上皮細胞肉芽腫
,
クラリスロマイシン
pp.119-122
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003732
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11歳,男児。1年前に口囲に丘疹が出現し,その後増加して難治のため当科を受診した。口囲,鼻周囲,頰部に瘙痒を伴う径1~2mmの光沢のある淡紅色ないし淡黄色の丘疹が多数みられた。病理組織標本では,真皮上層の毛包脂腺周囲に多核巨細胞を伴う非乾酪性類上皮細胞肉芽腫がみられた。以上よりchildhood granulomatous periorificial dermatitisと診断した。クラリスロマイシン400mg/日を9週間,200mg/日を4週間内服し症状は軽快した。本疾患の鑑別疾患として酒皶性痤瘡,顔面播種状粟粒性狼瘡,サルコイドーシスなどがあり,診断のために生検が必要である。
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