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特集 肉芽腫症
クラリスロマイシンが有効であったと思われる汎発性環状肉芽腫の1例
Generalized Granuloma Annulare in which Clarithromycin Seemed to be Effective
内田 理美
1
,
高間 寛之
1,2
,
渡辺 大輔
1
Rimi UCHIDA
1
,
Hiroyuki TAKAMA
1,2
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学病院,皮膚科(主任:渡辺大輔教授)
2名古屋大学大学院医学系研究科,皮膚科学教室
キーワード:
汎発性環状肉芽腫
,
マクロライド
,
クラリスロマイシン
Keyword:
汎発性環状肉芽腫
,
マクロライド
,
クラリスロマイシン
pp.1625-1628
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001622
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70歳,女性。7カ月前より左前腕に瘙痒を伴う環状の紅斑が出現した。経過観察,ステロイド外用で改善に乏しく,体幹・四肢に拡大した。病理組織にて真皮に膠原線維の変性,ムチンの沈着があり,その周囲をリンパ球,類上皮細胞,多核巨細胞,線維芽細胞が取り囲んでおり,汎発性環状肉芽腫と診断した。ステロイド外用の継続およびトラニラスト内服にて増大傾向であり,ナローバンドUVB照射で一時改善傾向がみられた。その後拡大したため,クラリスロマイシンの内服を開始したところ皮疹は改善傾向を認めた。難治性の汎発性環状肉芽腫ではマクロライド系抗菌薬も治療選択肢の1つと考えられる。
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