展望
palisaded neutrophilic granulomatous dermatitisとinterstitial granulomatous dermatitis
山本 俊幸
1
1福島県立医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
混合性結合組織病
,
Cutaneous Extravascular Necrotizing Granuloma
Keyword:
Mixed Connective Tissue Disease
pp.728-732
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015339507
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非感染性肉芽腫性皮膚疾患はいくつかあるが,最近,palisaded neutrophilic granulomatous dermatitis(PNGD),interstitial granulomatous dermatitis(IGD)という診断名での報告が増えている.どちらも真皮内の肉芽腫性炎症で,病理組織学的な所見がそのまま病名になっており,両者は病理学的によく似た所見を呈する.一方で,原著を振り返ると,臨床的にいくつかの異なる点もみられる.どちらの病名を当てたほうがしっくりくるかは,人によって異なるようで,いろいろ論文を眺めると,自分だったらこの病名にしない,と思うことも少なからずある.本稿では,両疾患について,現時点での筆者の見解,およびいくつかの問題点を述べる.(「はじめに」より)
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